お子さんが学校の先生から「家庭学習をしてきてごらん」と言われてきた経験は無いでしょうか。各務原市の学校や千代田区の学校のように宿題を廃止している学校がニュースになっています。最近は、宿題をやらせることが教師にとって負担になっているということもあり、宿題ではなく家庭学習をやらせる学校が増えてきています。しかし家庭学習と一言で言ってもお母さんにとっては一体何をやって良いのかわからないという事はありませんか。
効果的な学習方法
宿題じゃないから提出しなくても良い。子どもが無理矢理やらされるのではなく、子どもの自主的に学ばせた方が身に付く。こんな言葉があちこちから聞こえてきそうです。実際にそういう言葉に振り回されて、どうすれば子どもにとって効果的な家庭学習になるのだろうかと頭を悩ませていらっしゃるのではないでしょうか。
効果的というのは、「効き目が目に見えて現れる様」とあります。つまり、家庭学習をした結果成績が上がり知識が増える、学習に意欲的になる、などのように子どもの姿の変化のことをいうのではないでしょうか。毎日毎日、子どもは机に向かって勉強しているのに、どうして成績が上がらないのかしら?と悩んでいるという事は、そもそも効果的な学習をしていないからです。
漢字を別々に分類して覚える
もしかして、漢字練習ノート1ページ分とか十行書けとか子どもにやらせていませんか?または先生からそのような指示が出ていませんか?これは子どもにとって苦痛でしかありません。そして書いていくうちに、意識が漢字からどんどん遠のいていきます。きっと子どもは手を動かしながら「あー早く終わらないかな」「これが終わったらテレビ見よう」などと考えているに違いありません。そして何十回も書いてノートがきれいに埋まったのを見て満足してしまい、結果として漢字が頭に入らないのです。
そこでオススメは、部首ごとに分類し知っている漢字を集めていくという方法です。そんなこと言っても、まだ習っていない漢字を書いたら先生に怒られないかしら?という心配の声も聞こえてきそうです。確かに担任によっては、習ってない漢字はひらがなで書きなさいと指示をする方もいますので、そこは担任の先生と個人面談などで話し合ってみることをお勧めします。
具体的なやり方を説明します。まず、木へんから集めてみましょう。理由は、1年生の時に初めて出会うへんが木へんだからです。どうしても出てこないという子には、学校の校の字のへんは?と聞いてみて下さい。きっと2年生以上のお子さんであれば、「あーわかった」と言ってすぐ始める思います。その後、林や板などと書いてきたら、そこでお子さんを褒めてあげてください。子どもはきっと得意な顔をすることでしょう。
そこでお子さんが「ねぇねぇ、きへんの漢字はなんで木が横につくんだろうね?」と聞いてみてください。「おそらく子どもは当たり前じゃん。全部木が関係してるじゃん」というでしょう。そこですかさず、「あーだから鉄は木へんじゃないんだ。」と言ってみましょう。
これが、漢字の世界への入り口なのです。きっと、教科書を開いて過去の漢字を探し始めるでしょう。
ここで大事なのは、お子さんに気に関係しているから地変なんだということを言わすることです。お母さんが全部気に関係しているんでしょと言ってしまうと、子どもは一気にやる気をなくします。解除子どもは、お母さんに褒められたくて一生懸命考えます。この学習を続けることでお子さんの漢字獲得力は一気に上がります。
もし、お母さんに余裕があれば、漢字を見つけるたびに、プリントに書き込ませるというやり方もあります。お子さんがポケモンを集めるように、どんどん漢字を集めてきます。
計算は生活の中で
担任の先生によっては、算数プリントをやたらと出してくる人がいます。これは教師にとって何を書けば力がつくはず。という強烈な脅迫概念によって起こされている行動なのですが子どもからすると大量の計算プリントは拷問でしかありません。例えば計算が得意な子にとってみたら、算数は楽しいものではなく、心を無にして取り組む修行のようなものだと感じるでしょうし、算数が苦手な子からすると地獄でしかありません。
しかしどんな子でもたいていは1 +1 = 2とか2 +2 = 4くらいは理解しているのです。という事は例えば12 +22のような繰り上がりのない計算問題が出れば、すぐに答えることができます。お子さんによっては暗算でもできるでしょう。
本当に足し算の計算で子どもたちが難しいと感じるのは繰り上がりです。繰り上がりが出てきたときに苦手な子からするととてもとても高い障壁となるのです。
それでは、どのようにすればこの繰り上がりを身に付けることができるのでしょうかこれこそ、お母さんの出番です。実物を使って数を数えるという体験を何度もしてください。
例えば公園に行ってどんぐりを拾った時とか海に行って貝殻を拾ったときとか子どもの頭がまだ柔らかいうちに本物を見て繰り上がりを体感させてください例えば、菜々子のどんぐりと9個のドングリが拾えだね合わせていくつになる、そのうち10個はまるちゃんがもってていいけど残りはお母さんがもらうよというふうに何度も何度も繰り上がりを体感させてください。
この活動は学校では数回しかやりません。たったの数回でこの数の感覚は身に付かないのです。ここは生活経験がものをいいます。ここを経験しないでプリントだけで筆算を一生懸命行っても、高学年あるいは中学校に上がったときに全く太刀打ちがいかなくなってしまいます。大量のプリントは効果はありません。あれは学校で担任の先生が子どもたちを静かにさせるためのツールです。
ご家庭でできることはたくさんあります。まずは第一歩を踏み出しませんか?